Vol.2 ケインとアベルを支え続ける二人

皆様、こんにちは。『ケイン&アベル』でリチャード・ケイン役を演じます、竹内將人です。
本日も稽古場から、少しでも舞台の魅力や過程をお伝えできればと思います!!

今回ご紹介するのは、ケインとアベルにとってかけがえのない存在である、ケインの妻ケイト役の愛加あゆさんと、アベルの妻ザフィア役の知念里奈さんです。

ケイト役の愛加あゆさんとは今回が初共演で、物語の中では僕の母親役を演じてくださいます。

今日の振り付け稽古では、美しい所作と優雅な動きで、見ているだけでシーンの品格がぐっと上がるのを感じました。
稽古中の姿はとても真摯で、目の前の一つひとつに丁寧に向き合っていらっしゃる印象です。
偶然、リハーサル室に向かう道で僕の前を歩いていらっしゃり、イヤホンから聞こえるご自身の歌に合わせて、小さな声でルンルンと口ずさんでいらっしゃる姿が印象的で、その真剣さとチャーミングさに思わず心が温かくなりました。

ザフィア役の知念里奈さんとは、2021年の『レ・ミゼラブル』以来、2度目の共演となります。
初めてお会いした時から、どこかマリア様のような神聖さを感じる佇まいで、儚さの中にも揺るがない芯の強さが印象的な方です。
一曲の中で、最初はどこか儚げに、細く柔らかい声で始まりながら、感情が高まるにつれて力強く芯の通った声に変わっていく。その絶妙な表現力に、自然と心を掴まれました。

ケインとアベルの物語は、二人の壮絶な敵対を描く一方で、ケイトとザフィアの存在がその人生に温かさと光をもたらしてくれます。
愛する人と出会い、日常に平穏を感じる瞬間。
今日のシーンは、そんなかけがえのない時間が丁寧に描かれていて、改めて心に残るものがありました。

特に、ケインとアベル、そしてケイトとザフィアの4役は、20代から60代までの人生を演じ分けなければなりません。その演じ分けの巧みさはもちろん、人生の厚みや深さまで感じさせる皆様の演技に、学ぶことばかりです。
自分自身も、そういった役に挑戦できる日が来るように、日々の稽古を大切にし、沢山学ばせていただこうと思っております💪

今日のレポートはここまで😆
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

リチャード・ケイン役竹内將人