STORY

テーベの騎士で従兄弟同士のアーサイト(堂本光一)とパラモン(井上芳雄)。テーベ王の伯父のクリオン(大澄賢也)に仕える二人は、熱い友情を誓い合い、騎士としての誇りと名誉を何よりも大切に生きてきた。戦争により敵国アテネの大公シーシアス(宮川浩)に捕虜として捕らえられるも互いに励ましあいながら同じ牢獄で過ごしていた二人は、ある日、シーシアスの美しい妹・エミーリア(音月桂)を牢獄の窓から見掛け、同時に恋に落ちてしまう。だがアーサイトは追放され、テーベに戻るよう命じられる。アーサイトは、残ったパラモンがエミーリアを奪うのではないかと、互いに猜疑心を抱きながら、愛するエミーリアを必ず手に入れると決心し道を違えていく。

テーベへ戻る道中で、アーサイトは森の楽団を率いるダンス指導者ジェロルド(大澄賢也)に出会う。エミーリアの誕生祝いの稽古をしている一座に名を偽りダンサーとして加わったアーサイトは、再びエミーリアに出会うチャンスを得る。その頃パラモンは、食事の世話をしてくれる牢番の娘(上白石萌音)の手引きにより牢獄を脱出する。牢番の娘は脱獄という危険を冒すほどパラモンを愛していたが、ふとした瞬間にパラモンが去ってしまい、ショックのあまり正気を失ってしまう。 エミーリアとの再会を果たしたアーサイトは、シーシアスが愛するアマゾンの女王であったヒポリタ(島田歌穂)の計らいもあり、周囲には正体を隠して彼女に仕えることになったが、シーシアスやエミーリアたちと狩猟に出かけた森で、無二の友で今や恋敵となったパラモンと出会う。

艱難辛苦を経て再会した二人は、どちらがエミーリアを得るにふさわしい男か、愛と名誉と生死を賭けて決闘を挑む。