Vol.8 ついに舞台稽古✨正念場❗
ついに東急シアターオーブにやってきました。
ここからリハーサルを経て開幕までが、最も大変な時期です。
私たち俳優は最終稽古を終え、一旦お休みをいただいて劇場入りしましたが、スタッフの皆さんは休む間もなく劇場仕込み作業に取り組んでくださっていました。
私たちが劇場に入る頃には、いつでもリハーサルができる状態を整えてくださっており、感謝の言葉では表しきれないほどの尊敬と敬意を抱いています。
劇場に到着すると、まずは楽屋入りをして鏡前の準備をします。
これも俳優によってさまざまですが、一般的には汚れ防止用の布を敷き、メイク道具やヘアセット用品、ティッシュ、メイク落とし一式を配置します。
喉飴や常備薬を置くことも多いです。
その後、舞台監督によるオリエンテーションが始まります。
舞台の構造や危険な場所、早替え小屋、裏動線など、安全に動けるよう細かく説明を受けます。
続いてサウンドチェックが行われます。
舞台上で歌い、オーケストラや劇場の響きとのバランスを確認します。
これが終わると、いよいよ「場当たり」に入ります。場当たりとは、実際のセットで俳優たちが動きを確認し、照明や舞台装置との調整を行う工程です。
例えば、シーン1から3までの場当たりを行う場合、シーン1の衣裳を着用しながらシーン3までの流れを確認します。
全ての決定事項を終えると、実際の衣裳替えを含めた本番通りの進行を行い、問題がないかを確かめます。
この作業をひたすら二幕ラストまで続けていきます。
場当たりでは、早替えが本当に間に合うかどうかや、舞台上や観客席から見て問題がないかを確認します。
各所でOKが出ると次のシーンに進む仕組みですが、全てが予定通りに進むとは限りません。
舞台装置同士の干渉や予期せぬトラブルが発生することもあり、そうした問題に対応しながら進めていきます。
これが本当に大変で、関わる全員の忍耐力と協力が求められます。特に『ケイン&アベル』のようなグランドミュージカルでは関わる人数も多いため、より一層のチームワークが必要です。
そんな中、この作品には僕たち俳優を癒してくれる存在がいます。それは、可愛い子役の皆さんです。
(写真左から)
山口亜美菜さん
萩原ゆめのさん
古澤利音さん
小暮大智さん
髙橋輝さん
有澤奏さん
子どもたちはいつも元気で純粋で、それぞれに個性があります。普段はまだまだ幼い子どもたちですが、いざ舞台に上がるとしっかりとお芝居をしていて、本当に素晴らしいです。子役の皆さんの頑張りは、私たちにもたくさんの元気を与えてくれます。
大千穐楽までよろしくお願いします😊
さて!
今回僕は二幕登場のため一幕の場当たりは見学しました。
冒頭から鳥肌が立つほど素晴らしい作品で、何度観てもその感動が深まります。
開幕冒頭から最後までノンストップで魅了される作品です。
この世界初演の素晴らしい作品に参加できていることに心から幸せを感じています✨
早く皆様にもお届けしたい気持ちでいっぱいです。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
リチャード・ケイン役竹内將人