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STORY

1912 年の夏。

ハロルド・ヒル(坂本昌行)はマーチングバンドの先生のふりをして大量の楽器・制服などを売りつけ、お金を持ち逃げする詐欺師。

今度の目的地はアイオワ州のリバーシティという田舎町。早速彼は「教授」のフリをして、ビリヤードという悪い遊興から町を救うためと町民に嘘をつき、マーチングバンドを編成しようとする。ハロルドの古い仲間であるマーセラス(小田井涼平)にも久しぶりに出会い、町長のシン(六角精児)やその妻ユーレイリー(森 公美子)といった町の住民たちが彼に騙されていく中、図書館の司書でありピアノ教師でもあるマリアン(花乃まりあ)は彼が怪しいことを見抜き、ハロルドの素性を明かそうと証拠探しに奔走する。そんなことを知らないハロルドは、マリアンに想いを寄せるようになり、家まで尾行する。マリアンに恋人ができないことを嘆いていた母親のミセス・パルー(剣 幸)は、ハロルドが家に来てくれてうれしい様子だ。

ハロルドはそこでマリアンの内向的で吃音症のある弟のウィンスロップに出会い、彼を助けることにする。ハロルドが弟に接する姿を見たマリアンはハロルドを今までと違った目で見るようになり、ハロルドの過去を暴くのをやめるのだった。

町長の娘ザニータ(水嶋 凜)やボーイフレンドのトミー(山崎大輝)にとっては、ハロルドは魅力的な大人の男であり、町中がハロルドの虜になっていくのだった。ハロルドの仕事も完成し、町を離れる日が来たと思いきや、過去に因縁のあったチャーリー(藤岡正明)が、ハロルドの素性を町中にバラすために乗り込んできた。

マリアンの愛を得るためにはこのままではいられないと悟ったハロルドは、自分は詐欺師だと本性を明かすことを決意するが・・・。