Story
1930年代のアメリカ・セントルイス。ウィングフィールド一家が暮らすアパートの
一室。母・アマンダ(麻実れい)は、過去の華やかな日々にしがみつき、子ども
たちの将来について現実離れした夢を抱いている。息子のトム(岡田将生)は
倉庫での単調な仕事と、口うるさく指図するアマンダに対して嫌気がさしており、
何とかして閉塞感のある日常から抜け出そうと考えている。トムの姉・ローラ
(倉科カナ)は、極度に内気で、アマンダに通わされているビジネススクールも
うまくいかず、ガラス細工の動物たちが唯一の心の拠り所である。
ある日、アマンダの言いつけで、トムは職場の同僚・ジム(竪山隼太)をローラと
出会わせるために夕食に招く。ジムはハイスクール時代にローラが淡い恋心を抱いて
いた相手だった。ローラは久しぶりにジムと話し、再び彼に心惹かれていく。
こうして一家には光が差し込んだかのように思われたのだが――。