今回は明治座から水天宮前駅方面に徒歩8分ほど歩いたところにある洋食店《レストラン ラグー》をご紹介します。
入り口にあるランチメニューの一覧がすでに、食欲を刺激します! ザ・王道!
自然光も気持ち良い広々とした店内は、さわがしくない程度ににぎわっていて、心なしかお客さんたちの表情も明るく見えます。
古き良き下町の洋食屋さん、という雰囲気。
創業は1983年という老舗ですが、さらに辿れば、日本橋で大正3年に創業し現在も豊洲市場内で現役の喫茶店《センリ軒》が母体。店内にはその《センリ軒》の賑わいが描かれた絵も飾られています。
現在は二代目店長・川島靖喜さんが切り盛りしていらっしゃいますが、先代のお母さまもフロアでテキパキと接客されておいでです。
ランチはライス、スープ、サラダ付き(オムライスやカレーやドリアなどそもそものメニューにライスが含まれているものは別添えのライスは付きません)。
ガラスの小皿に入り、三日月形のカットトマトが乗っているグリーンサラダも王道の洋食屋っぽくて嬉しくなります。手作りドレッシングがおいしく、あっという間に食べてしまいました。オニオンスープも間違いない味!
取材スタッフ、目移りして悩みながら以下を注文しました。
●〈オムライス〉1,450円(税込)
最近流行りのふわふわ系ではなく、しっかり卵に火が入ったレトロなタイプ。中のチキンライスも鶏肉+ピーマン+玉ねぎと王道の素材。バターの味がしっかりついてクリーミーな味わい。もちろんケチャップの味もしっかり主張しています。
●〈ハンバーグステーキ シャリアピン風〉1,390円(税込)
肉汁あふれるハンバーグ自体にしっかり味がついているが、玉ねぎ+白ワインのシャリアピンソースがクセになるおいしさ。意外とさっぱりしたお味です。つけあわせのマッシュポテトも絶品。ボリュームもあって大満足。
●〈ハンバーグとカニクリームコロッケの盛り合わせ〉1,490円(税込)
ハンバーグは見た目の印象より柔らかく、やさしい食感。すこし苦味のあるデミグラスソースもいい。カニクリームコロッケは、身のしっかりついたカニ爪がそのまま入り、まわりにベシャメルソースをまとわせたタイプ。かわいいフォルムに反し、食べ応えたっぷり。トマトソースの酸味のアクセントも最高。
いずれもかなりハイレベルのお味でした。下町の洋食の親しみやすさだけれど、絶対に家庭では出せない味!
遅めのランチタイムの時間に伺いましたが、それでも店内はほぼ満席、人気店なんですね。
「正午前後はどうしても混んでしまいますが、少し時間をずらしていただけたら入れるかと思います。家庭的な洋食をコンセプトにしていますし、肩肘の張っていないお店です。夜も気軽にワイワイと楽しんでいただけますので、ぜひいらしてください」(川島さん)
店名の“ラグー”は“煮込む”という意味。その名にふさわしく、夜のオススメは和牛を使ったビーフシチューだそうです。
【メニューや価格、サービスなどは、2025年1月時点のものです】
(取材・文・撮影:平野祥恵)
取材協力:一般社団法人日本橋浜町エリアマネジメント
https://hamacho.jp/