RISTORANTE AL PONTE(イタリアン) 屋根の上のヴァイオリン弾きSpecial 美弥るりか

明治座から
徒歩6分

今回は、明治座の脇を通る清州橋通り沿いにある複合ビル「トルナーレ日本橋浜町」2階にあるイタリアン《RISTORANTE AL PONTE(リストランテ アル・ポンテ)》を、美弥るりかさんと訪ねてきました。

オーナーシェフの原宏治さんは、日本イタリア料理協会の副会長も務めるベテラン料理人。フランス料理を学びその後イタリア料理に転向した方で、アル・ポンテは1990年に浜町でオープン、2013年に現在の場所に移転していますが、日本橋浜町界隈で35年営業を続ける、この土地を代表するイタリアンです。
堅苦しさはないものの、高級感ある店内。インテリアやお皿、カトラリーもこだわりがありそう。

明治座には何度も出演されている美弥さんですが「あまり劇場周辺のお店に詳しくなくて……。コロナ禍も長かったですし、劇場に通っていても近隣のお店はテイクアウトでコーヒーやパンを買うくらい、といった感じでした。でもこのあたりは歩いていると昔ながらのお店も多く、面白い街ですよね。美味しいお店を知ることができるのは嬉しい!」と、この企画を喜んでくださいました。
ちなみに美弥さんお気に入りは「明治座さんのすぐ近くにあるカフェの手作りマフィンがすっごく!! 美味しかったんです。コーヒーも美味しくて、しょっちゅう買っていたのですが、昨年閉店してしまいました……。本当にショック」とのことでした……。そのお店も行きたかったなぁ。

美弥さんが召し上がったのは〈今月のランチ〉2,970円(税込)。
内容は

  • -小さな野菜のお先付
  • -季節の前菜盛合せ
  • -フェデリーニパスタ 魚介と菜花のソース
  • -パンチェッタを巻いた鶏胸肉とトマトのカチョカバッロチーズ焼き
  • -本日のドルチェ
  • -コーヒーまたは紅茶

です。

一皿目は〈ほうぼうのカルパッチョとサラダ、生ハム、柿〉のプレート。
スタートからおしゃれ!
「これは、ワインを飲みたくなりますね」(美弥)

なお一緒に供されたパンも「長年、当店オリジナルで焼いてもらっているものです。バターにはバニラビーンズの香りがつけてあって、一風変わっていますのでぜひ味わってみてください」(原シェフ)というもので、このパンは「普段食べるバゲットとは何かが違う! 甘みがあってお菓子みたい」と美弥さん。

二皿目は〈フェデリーニパスタ 魚介と菜花のソース〉。
「とってもおいしいです! 魚介の香りがいいし、ガーリックもちょうどよい。麺が細めだからか、味がすごく絡んでいます。私、パスタは太いものより細いものの方が好きなんです」(美弥)

アル・ポンテは素材からこだわっていることも有名ですが、原シェフによると、アサリは浜名湖のもの。浜名湖のアサリは御用達にしているお店が多く、あまり外には出回らない“限定品”なんだとか。ほかにも芝海老は長崎、貝は瀬戸内、菜花は千葉のもの……と、素材ごとに厳選されたものを使っているそうです。

三皿目、メインは〈パンチェッタを巻いた鶏胸肉とトマトのカチョカバッロチーズ焼き〉。
しっとりした鶏胸肉は味もよく、クリーミーで深みのあるチーズとよく合います。
「カチョカヴァーロは南イタリアではメジャーなチーズ。香りがいいでしょう」(原シェフ)
「ビジュアルも綺麗ですよね。つけ合わせのポテトもおいしい……」(美弥)

すでに大満足ですが、さらにデザートとドリンクが付きます。
「当店は、ランチでもワゴンでデザートを運び、9~10種類の中から選んでいただきます。30年以上、ずっとこのスタイルです」(原シェフ)
「好きなものを選べるって、特に女性にとっては嬉しいサービスですよね」(美弥)

この日は1・2番人気のチーズタルトと、イタリア・ヴェネト州の名物菓子サッビォーザをいただきました。
「サッビォーザは小麦粉を使わず、でんぷんを使ったお菓子です。口の中に入れるとホロホロと溶けるような、ちょっとひやっとした食感のお菓子です。これにマスカルポーネのソースをかけています。まずは何もかかっていない状態で少し召し上がっていただくと、小麦粉のお菓子とは違う味わいをお楽しみいただけるかと思います」(原シェフ)
たしかに不思議とひんやりした舌触り。たまごボーロみたいです。
「たしかにホロホロした食感。やさしい味わいですね。おいしいです!」(美弥)

さて、美弥さんは『屋根の上のヴァイオリン弾き』初出演。
取材時は本格的な稽古前、歌稽古の段階ということもあり「アンサンブルの方含め、ほとんどのキャストが作品経験者で、新入りが私含め4・5人なんじゃないかな……。稽古の進行が早そうで、ちょっと怖いです(笑)」と、ドキドキの心境を明かしていましたが、演じるツァイテルに関しては「今まであまり演じたことのない役です。ツァイテルはしっかりした女性ではありますが、親が娘の結婚相手を決める時代において“女性としてこういう男性と出会いたい、こういう男性と一緒になりたい”と思っている人。結婚というものにフォーカスして生きる女性というのが、新鮮です。私自身、ここまで女性らしい役を選んでこなかったこともありますが、ある意味挑戦だなと思っています。また、ユダヤ人の迫害を描いた話は宝塚時代も何度か関わったことがあるので、歴史背景などは勉強したことがありますが、こういう切り取り方で、生活をしているユダヤの方の気持ちを味わうというのも初めての経験になりますので、しっかり向き合っていきたいです」と話していました。

召し上がったあと、お値段が3,000円以下ときいて驚く美弥さん。
「美味しかったですし、お値段を聞いてびっくりしちゃいました。デザートにコーヒーまでついてこの価格ってすごいですよね。店内もおしゃれで、特別感のある雰囲気ですし。もう、大満足でした! 昼公演をご覧いただいたあと、ディナーに使うのも良さそうですね」(美弥)

なお、メニューは月替わりで、ご紹介したものは1月のメニューです。
「公演のある3月は魚介が美味しい季節ですので、パスタは魚介の、また1月とは違った味のものになるかもしれません。メインの鶏肉は固定です。もともと隣接する両国に鶏市場があったこともあり、このあたりは“鶏の町”なんですよ。浜町には《大金》さんという鶏肉専門の精肉店があり、当店はずっとこちらから鶏肉を仕入れています。《大金》から仕入れているというだけで近隣のお店や取引先から一目置かれるほどのお店なんです。この土地にあるお店として、メインは誇りをもって鶏肉にしています」と原シェフ。

ほかにも〈本日のパスタ〉は1,100円(税込)でサラダ・パン・コーヒーまたは紅茶付き。〈ワンプレートランチ〉は1,870円(税込)と、さらにお手頃価格のランチメニューもあります。
ぜひ、観劇ついでに訪れてみてはいかがでしょうか。

【メニューや価格、サービスなどは、2025年1月時点のものです】

(取材・文・撮影:平野祥恵)

取材協力:一般社団法人日本橋浜町エリアマネジメント https://hamacho.jp/

写真:店舗入口
RISTORANTE AL PONTE
営業時間11:30~15:00(L.O.13:30)、17:30~22:00(L.O.20:30)
定休日水曜・日曜
住所東京都中央区日本橋浜町3-3-1 トルナーレ日本橋浜町2F
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/YAfMqxAY2CvH14Sf8
公式サイトhttps://www.alponte.jp/