今回は、明治座からすぐ近く、徒歩2分ほどの距離にある中華料理屋《華山》をご紹介します。
いわゆる「町中華」といったかんじのお店で、店頭に溢れた文字(メニュー、日々のメッセージ、etc…)からすでに期待値が上がります!
店内も気取らない雰囲気で、壁に貼られた大量のメニュー、入り口ヨコにある漫画本コーナーなど、懐かしき昭和の香り。
長年、地元の方に愛されてきたお店なんだろうなあ……。実際、常連っぽいお客さんもチラホラ。といっても初めての方も入りやすい敷居の低いお店です。
スタッフはこちらをいただきました。
●〈塩レバ〉570円
店内、とても目立つ位置の黒板にどどんと書いてあったこのメニュー。「人気No.1」の文字も踊っています。これは頼まないわけにはいきません。
揚げたレバーとネギをさっくり炒めたもので、あまりほかでは見たことのないレバー料理です。まったく臭みなく、口当たりは意外なほど軽い。添えられた〈焼き塩山椒〉を軽く振ってもおいしい!
お店の方いわく「みなさんご注文されますよ」とのことです。
●〈チャーハン〉780円
「これこれ!」と言いたくなる、町中華らしい王道のチャーハン。
パラパラというよりはしっとり系。大きめにカットされた玉ねぎが甘くシャキシャキで、いい食感です。
●〈餃子〉480円
モチモチの皮に、あっさりめの餡がよくあい、パクパク食べれちゃいます。シンプルイズベストな餃子。焼き加減もいい! 5個入りです。
●〈きのこ華山ラーメン〉890円
ちょうどいい茹で加減の縮れ麺に、鶏ガラだし+醤油をベースにしっかり甘みも感じられるスープ。そこにピリ辛に炒められた長ネギ、玉ねぎ、豚肉が加わり、さらに椎茸、しめじ、エリンギといったきのこもたくさん乗っています。具材のうまみと味わいがスープに溶けだし中毒性の高い味わいになっています。これはおいしい。
店名がついているのできっと自信作なのだろうと注文し、実際おいしくいただいたのですが、実は冬季限定メニューだということがあとから判明。『屋根の上のヴァイオリン弾き』上演中の3月にはもうないかもしれません、ごめんなさい……。なおきのこトッピングのない〈華山ラーメン〉は通年あるそうです!
ほか、〈お茶漬ラーメン〉という不思議なメニューや、〈ラフランスと生ハムのサラダ〉という突然のおしゃれなメニューなど、気になる料理だらけ。
一品料理(野菜炒め、ニラレバ炒め、麻婆豆腐、酢豚など)も豊富です。
なんといっても店員さん がとにかくテキパキ明るく気さくで、その接客からだけでも元気をもらえます。
大量のメニューももっと開拓して自分だけのお気に入りの品を見つけたい。通えば通うほどハマっていきそうな、そんなお店でした。
【メニューや価格、サービスなどは、2025年1月時点のものです】
(取材・文・撮影:平野祥恵)
取材協力:一般社団法人日本橋浜町エリアマネジメント
https://hamacho.jp/