今回は、明治座から清洲橋通りをまっすぐ進み徒歩7分ほど、HAMACHO HOTELのすぐ隣にあるベーカリーショップ《Boulangerie Django(ブーランジェリージャンゴ)》をご紹介します。
江古田で人気だったお店が、2019年に浜町に移転。この地でも訪れるお客さんの途切れない人気店です。
外壁を覆う緑も素敵ですが、チェコのキュビズム建築がテーマというモノトーンの店内壁面もおしゃれ!
店内にはさまざまな種類のパンが所せましと並んでいます。
しかもバゲッドなどのハード系から甘いデニッシュ系、サンドイッチなどお惣菜系、焼き菓子までバラエティ豊か。
これは目移りします……!
オススメを、店長の川本奈津子さんに伺ったところ
「サンドイッチ、デニッシュはそれぞれに人気がありますが、アップルサイダードーナツなどはよく買っていただいていますね。赤いビーツをピューレにしたパン(ビーツブレッド)などはメディアに取り上げていただくことも多いです。
ただ、商売としては上手いやり方ではないのかもしれませんが、『これがオススメです』という定型文のようなものは用意していないんです。お客さまが直感でおいしそうだと思ったものを召しあがっていただければ嬉しいですし、スタッフにも、もしお客さまからオススメを訊かれたら、今日はこれがおいしそうに焼けていますよ、といったように自分の言葉で伝えてほしいと言っています」とのこと。
ということで取材スタッフ、色々買って実食しました!
●〈アップルサイダードーナツ〉300円(税込)
ざくざくした、アメリカンな印象のドーナツ。りんごの風味がふわりと漂います。
●〈ダルとキーマカレーパン〉290円(税込)
辛さは控えめ。ミンチ肉がおいしい!
●〈白身フライサンド〉670円(税込)
プリプリの魚のフライにタルタルソースという鉄板の組み合わせに加え、フレッシュなレタスがシャキシャキとした噛み応え。これまたおいしい。
●〈ジャンボンフロマージュ〉580円(税込)
しっかり小麦の風味のあるバゲッドに厚みがありしっかり主張するロースハム、まろやかかつ香ばしさのあるエメンタールチーズの組み合わせがベストマッチ。
●〈パテ・ド・カンパーニュサンド〉630円(税込)
自家製の鶏のパテは、こんなにたっぷり入ってていいんですか…?というボリューム。しかもまったり濃厚で非常においしい。パテの中のくるみも良いアクセント。ワインなどにあわせたい。
「バゲッドやクロワッサン、クラシックなものはちゃんと定番として作り、そのほかに季節のものや当店ならではのものも多彩に置いています。サンドイッチも、定番のカツサンドなどを押さえつつ、ほかにはないようなものを揃えて《Boulangerie Django》らしさが出せたらと思っています。自分たちがおいしいと思うものを作り、お客さまにそれを喜んでいただけたらという気持ちでやっています」(川本さん)
取材スタッフ、〈パテ・ド・カンパーニュサンド〉の鶏のパテが「大金さんの鶏レバー」を使用していると書いてあったことに注目。《RISTORANTE AL PONTE》の原シェフが熱く語っていらっしゃった精肉店の大金さん……! ほかにも「nelのチョコレートを使用」といったような説明もあり、近隣の有名店とのコラボ商品、気になります!
「そうです、その大金さんです。この界隈はたくさん素敵なお店があるので、なるべく近隣のお店のものを使わせてもらっています。大金さんやnelさん、ほかには〈エスカルゴ〉というパンには、近くの人気カフェ《Single O》さんのコーヒーを使わせてもらっています。ご近所で協力してやっていますので、ぜひ明治座のお客さんにも、いろいろとまわっていただけたら嬉しいです」(川本さん)
お店同士のつながり、素敵です。
明治座観劇の前に《Boulangerie Django》に立ち寄り、幕間の休憩時間にパクリ、なんて使い方も良さそう。ぜひ観劇のおともにおいしいパン、いかがでしょう。
【メニューや価格、サービスなどは、2025年1月時点のものです】
(取材・文・撮影:平野祥恵)
取材協力:一般社団法人日本橋浜町エリアマネジメント
https://hamacho.jp/