ミュージカル『シャボン玉とんだ宇宙（ソラ）までとんだ』

井上芳雄: 日本のオリジナルミュージカルの最高傑作は、『シャボン玉とんだ宇宙（ソラ）までとんだ』だとずっと思い続けてきました。残念ながら僕はこの作品を舞台で観たことがありませんが、舞台中継を録画したビデオは何度も何度も見ました。どの曲も歌えるくらいです。ささやかな幸せを求める登場人物たちが、果てしない宇宙の中で、何よりも大きな愛を見つける物語。その中の音楽もダンスも笑いも涙も、テレビ画面からでも小学生の僕の胸に、直球で響いてきました。今でも全く色褪せません。そんな作品をやらせて頂きます。
今回、上演の機会を与えて下さった音楽座の皆様には、心から感謝いたします。
そして、土居裕子さんを始め『シャボン玉』を愛し続けてこられた方々の参加も、夢のような喜びです。もちろん、僕と同じく『シャボン玉』初心者の皆さんとの出会いも。
それぞれの溢れる想いを持ち寄って、今だからこその『シャボン玉とんだ宇宙（ソラ）までとんだ』をお届けします。その先に、日本のミュージカルの新しい宇宙が広がることを夢見ながら…

咲妃みゆ: 歴史ある音楽座さんで誕生し、今日に至るまで多くの方々に愛され続けてきた素晴らしい作品にこの度出演させて頂けることになり、とても身の引き締まる思いです。大切に思う人に対してひたむきに心を寄せ続けることが如何に尊くて美しいことなのか、この物語を通して気付かされました。決して色褪せない重要なメッセージがいくつも散りばめられた物語だと感じます。そして、井上芳雄さんを筆頭に錚々たるキャストの皆さまとご一緒させて頂けますことを、心から幸せに思っております。お越しくださるお客様にお楽しみ頂けますよう、心を注ぎ込み全力で勤めて参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。関西弁も、、、頑張ります！

畠中洋: 実は僕の舞台デビュー作です。音楽座に入って、初めてプロの舞台に立った作品。まだ22歳ぐらいの頃。最初に台本を読んだ時、ビビビー！と電流が身体を駆け巡ったのを覚えています。この感覚が正しければなぁ、と思っていたら、開幕と同時に賞賛の嵐が！自分の感性にホッと胸を撫で下ろしつつ、この作品の無限の可能性を全身で感じた瞬間でした。あれから30年以上が経ちました。二度と立つことはない舞台だと思っていたので、またこの作品と向き合える喜びに、ただただ幸せを噛みしめております。これは絶対に嘘がつけない作品。その場、その瞬間に何を感じ、どう返すのか、それが全てだと思います。自らの感性を研ぎ澄ませ、今の自分に出来る事を肩肘張らずに全力で表現出来たら・・・。新たなチャレンジの幕開けです！

吉野圭吾: 19歳。これからの人生、本当は何がやりたいのか？どんな道に進み何処へ向かうべきなのか？そんな中、出逢ったんです。『シャボン玉とんだ宇宙（ソラ）までとんだ』。
この作品を観て、僕の人生の答えが見つかりました。「こんな舞台に立てる役者になりたい！こんなにも心の奥底を揺さぶる作品に出演したい！そして、他の人にもこの想いを伝えたい！」そう思い、音楽座『シャボン玉とんだ宇宙（ソラ）までとんだ』のオーディションを受けて合格、出演することが出来ました。
あの日から28年の時を経て、またこうしてこの舞台に立つことが出来るなんて、そして、あのころ同じ釜の飯を食べていた家族と、またこの作品でご一緒出来るなんて、、、もう、なんて言ったらいいか、、、シャボン玉をやろう！と声を上げて下さった方！本当にありがとうございます！だからと言って、昔のシャボン玉をなぞるつもりはありません。新しい家族と共に力を合わせ、虹色のシャボン玉、遠い宇宙の彼方までとばします。自分の役者としての核を作ってくれたこの作品。音楽座でシャボン玉を観たことがある方も、初めてご覧になる方も、どうぞ楽しみにしていて下さい。きっと、忘れられない宝物になると思います。

濱田めぐみ: シャボン玉は自分にとってかなり思い入れの深い大切な作品です。音楽座を初めて観たのがこの作品で、初めてツアーを経験したのもこの作品でした。今のタイミングでまた関わる事が出来るなんて思いもよらなかったのでお話が決まった時は色んな思いがこみ上げて来て感無量でした。
舞台人としての第一歩を踏み出させてくれたシャボン玉。懐かしさと、愛しさとそして、感謝を込めて携わりたいと思っています。

上原理生: 多くの先輩方が影響を受け、ミュージカルの道に進むことを志したきっかけとなった方もいらっしゃるくらいの作品に、こうして携わることができて心から光栄に思います。豪華な共演者の方々に、只々恐縮です…長らく愛されている日本のオリジナルミュージカル、大切に務めさせていただきます。願わくば、誰かの背中を押せる、そんな一役を担えますように。

仙名彩世: 素晴らしい出演者の方々とご一緒させていただけること、本当に嬉しく思います。
深く心に沁みる素敵な作品。
気づけば…主題歌のメロディが頭の中で何度も何度も流れています。
そして何より、「音楽座」を愛する皆さまの熱気やエネルギーをひしひしと感じております！
どんな舞台になるのか…今からお稽古場が楽しみで仕方がありません！
私としましては、宝塚歌劇団卒業後初めての舞台となります。
沢山学ばせていただきながら全身全霊で取り組みたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします！！

内藤大希: 音楽座を代表する作品『シャボン玉とんだ宇宙（ソラ）までとんだ』に出演することが発表になって、作品の期待度がとても大きい事を実感しています。
井上芳雄さんとは2015年に舞台でご一緒させて頂き、喋るように歌う姿にとても感銘を受けました。
再び共演できる機会を頂き、そしてミュージカル界の“アベンジャーズ”といってもいい出演者、その一員を担うことを嬉しく思います。
上演する劇場、小林香さんの演出など初めての事も多いのですが、先輩たちに全力でぶつかって、2020年初めとなる作品を僕自身も全力で楽しみ挑みたいと思います！

藤咲みどり: 私が20歳の時、ミュージカルの世界（音楽座）に入りこの作品と出会って、この先もずっとこの世界でやっていきたい！と思った、とても大切で大好きな思い出の作品です。まさかこうしてまたこの作品に関われることがあるなんて思っていなかったので、出演が決まった時は本当に本当に！嬉しくて仕方がありませんでした。そして今この時代にこの作品がこうして蘇り、皆様方にご覧いただけるということにもとても大きな意味があると思います。作品の持つ素晴らしい力を、新たなメンバーで新しい作品として創り上げていく、その一員である事に心からの感謝を込めて、誠心誠意皆様方の心に響く作品をお届けできるよう頑張ります。

照井裕隆: 「一番好きなことを仕事にしよう」と思いながらも何が一番好きなことか分からずもんもんと過ごしていた頃。偶然出会ったのがこのミュージカルです。観る前は「ミュージカルって突然歌い出すし変だよね」そんな風に思っていた。この作品は何かが違いました。お佳代が関西弁から歌い出す自然な流れ。衝撃的なドラマ。全てを包み込む愛情。何もかもが新鮮で、モノクロの街が急にカラフルに感じられるくらい心が動き出した。
この作品に出たい！！っとミュージカル界に飛び込んでから25年。やっっっっっと出演できます。初恋の人と25年ぶりに再会するようなドキドキが止まりません。僕の人生を変えた作品。ぜひ観に来てください！

福井晶一: この度『シャボン玉とんだ宇宙（ソラ）までとんだ』に出演させて頂ける事になり本当に光栄に思っています。甲子園を目指していた高校三年の夏、地区予選で敗北し夢を断たれ落ち込んでいる時に姉に誘われて観たのがこの作品でした。その時、お佳代を演じていた土居裕子さんの歌声に一瞬で心を奪われ、この作品の持つメッセージに感動し「俺もミュージカル俳優になりあの舞台に立つ」という新たな夢を見つけたのです。そして時が過ぎ、まさか本当にこの作品に出演する日がくるなんて…しかも土居さんをはじめ当時の音楽座の方々とご一緒できるとは。この作品の一部になれる事が未だに信じられません。私の人生を変えたこの作品の素晴らしさをより多くの方に知っていただきたい。是非ともご期待ください。劇場でお待ちしています！

土居裕子: この作品に出会えたから今の私がある。
と、こう私は言ってきたのですが、最近はこのフレーズを他の方からもよく耳にします。
しかも、高校生の時、とか小学生の時に、とか！
しかもしかも、九州で、とか、北海道で。とか！
もう30年ほども前にうぶ声をあげたこの作品が、日本のどこかで出会うことを待っていた、ミュージカル、演劇大好き少年少女に、ちょっとしたプレゼントを贈ったということは、なんだかとても嬉しいです。
音楽座がオリジナルにこだわって作り続けた名作のひとつが、こうやって他のカンパニーによって、さらに育まれて進化してゆく。
すごいなぁ〜素晴らしいなぁ〜やっててよかったなあ〜って心から思います。
どうぞどうぞお楽しみに。