1930年代、世界恐慌下のアメリカ中西部で銀行強盗や殺人を繰り返した実在の人物、クライド・バロウとボニー・パーカー。社会からはみ出した彼らの無軌道な生き様は、後のハリウッド映画に多大な影響を与えたアメリカン・ニューシネマの第1号として、今も語り継がれる名作『Bonnie and Clyde』/邦題「俺たちに明日はない」で描かれ、日本でも一躍有名となりました。
この伝説のギャングカップルを題材に、『ジキル&ハイド』『笑う男The Eternal Love -永遠の愛-』『デスノートTHE MUSICAL』など、名だたるミュージカルを手掛けた作曲家、フランク・ワイルドホーンが、ジャジーなサウンドとポップなリズムで新たに創造したミュージカル『ボニー&クライド』は、2011年12月にブロードウェイで上演。2012年には日本で初演され、心揺さぶる楽曲と物語は大好評を博しました。
その後、ブラッシュアップされた本作は2022年ロンドン・ウェストエンドで再演、2023年には日本で宝塚歌劇団雪組にて上演され話題となりました。
そして満を持して2025年3・4月、シアタークリエで新演出版を上演いたします。
上演台本・演出を務めるのは、演劇界を代表する劇作家・演出家の1人、瀬戸山美咲。
2023年に音楽劇『スラムドッグ$ミリオネア』(上演台本・作詞・演出)『ザ・ビューティフル・ゲーム』(上演台本・演出)の成果により第48回菊田一夫演劇賞受賞した瀬戸山が、新生『ボニー&クライド』に挑みます。
時代を駆け抜けたギャングスターカップルのクライド・バロウとボニー・パーカーはそれぞれWキャストが決定。
クライドには柿澤勇人と矢崎広、ボニーには桜井玲香と海乃美月という、多彩なジャンルで注目を集めるフレッシュな顔ぶれが揃いました。
また、クライドの兄バックには小西遼生、その妻ブランチには有沙瞳。ボニーに想いを寄せる幼馴染の保安官テッド役は、吉田広大と、太田将熙がWキャストで務め、ボニーの母エマは霧矢大夢、クライドとボニーを追う保安官でテッドの上官であるシュミット保安官には鶴見辰吾と、豪華キャスト陣が勢ぞろいしました。
刹那的な生き方をドラマティックな音楽に乗せて描く、愛と疾走の冒険譚に、どうぞご期待ください。